※現在4日目まで。

4日目(8/23) オスパ ~ 兜沼公園キャンプ場

大地に風が吹くように 原野に雨が降るように 心の景色は常に移りゆく
去り行く今日と 巡り来る明日の狭間で 探してみたいものがある

雨は新緑をより深く塗り替えた

期待が予感に変わる手応えを合図に
旅がはじまる・・・


Copyright © 2001 F.O.G 風雨来記より

道中1 AM4:00起床。
4時間程しか寝ていませんが、頭は驚くほど覚めています。
荷物をまとめて出発の準備をします。

そしてAM5:00。
期待に胸を膨らませ、本当の旅が始まりました。


道中2 本日走る場所は、北海道の北西の海岸沿い。
小樽から稚内へと続く、国道231・232・道道106号線のオロロンラインです。
バイクで北海道へ来たら誰もがこの道を通りたいと思うはず!

北を目指しながら、適度に休憩を挟みつつ北上していきます。

あいロード夕日の丘1 AM8:00。
小樽港から60kmほど進んだところ(石狩市)でなにやら石碑を見つけたのでちょっと寄ってみました。
近づいてみると、「あいロード夕日の丘」って書いてあります。
海岸側は見晴らしがよいので、夕日が綺麗そうな場所ですね。

反対側には「恋人の聖地」なる看板が!
よく見ると看板の先にある上り坂をカップルが手をつないで歩いています。
あの登り坂を登りきったら聖地があるのかな?('▽')
何があるのかちょっと気になりますが、一人で恋人の聖地にいってもしょうがないのでやめておきます(笑)
あいロード夕日の丘2 あいロード夕日の丘3 恋人の聖地
あいロード夕日の丘4 写真を撮り終わって再び北を目指そうとしたところ、一人のおじさんに声を掛けられました。
福岡在住の方で、今日で北海道滞在6日目との事。
九州、四国も既に制覇しているつわものです。
今回は2週間の滞在だそうですが、「北海道は全部回ったし、今年で最後かな・・・」と少し寂しそうに語っていました。

自分が年をとった時もバイクに乗ってどこか走ったりしているのかななんて事を考えながら、 おじさんにキャンプ場やライダーハウス等のお役立ち情報を教えてもらった後、「またどこかで」と挨拶をして別れました。
目指す方向は同じなので、時間に余裕があれば同じライダーハウスまでいけるかもしれません。

あいロード夕日の丘5 あ、別れ際にバナナをもらいました('▽')
まだ今日は始まったばかりなので、これでスタミナをつけて今日は走りまくるぞ~

風景1 AM9:00過ぎ。
休憩をしていたら私のバイクの後ろにSUZUKIのGSX-R(多分・・・)が止まり、「やっとライダー見つけた~!」と声をかけられました。
京都在住の30代くらいの方で、勤めていた会社が倒産した為、時間ができて北海道へきたそうな!
すっかり意気投合して北を目指して走っていたのですが、相手のペースが少し速かったのと、私のほうは写真を撮りながら進むスタンスだった為、 1時間ほど一緒に走ったあと挨拶をして別れました。
でも声をかけてくれてうれしかったな~
機会があったらまたご一緒したい!

風景2 密漁なんてダメ!('◇')

風景3 ここはどこら辺だろう。
マッカ岬トンネルって書いてありますね・・・
調べてみると、多分「増毛郡(ましけ)増毛町」になるのかな?

道の駅『おびら鰊番屋』1 PM1:30。
道の駅『おびら鰊番屋』へやってきました。
後で気がつきましたが、道の駅の反対側(海岸沿い)の写真しか撮っていなかった為、そちらを紹介。

反対側には銅像や石碑がありました。
銅像のほうは「松浦 武四郎」という方の功績を称えたものらしいです。
なんでも北海道の名付け親なのだとか。

石碑のほうは「紫明」って書かれていますね。
有名な人なのかな?
「こころよきものに 直線 燕来る」
なんだかわからないようでわかるような・・・
道の駅『おびら鰊番屋』2 道の駅『おびら鰊番屋』3
道の駅『おびら鰊番屋』4 写真も撮り終わり次の場所へ移動しようとしたところで、またまた声を掛けられます。
やっぱり北海道ってすごいね!

「写真を撮ってください」と声を掛けてきたのは、岡山在住の55~60歳くらいのハーレーおっちゃんライダー。
北海道は2度目で、前回きた時に病みつきになってしまったらしい(笑)
バイクのサイドバッグから一眼レフカメラを取り出すと、細かい設定をし始めました。
そういえば、デジタルじゃない一眼レフは久しぶりに見ました。
今はオート撮影の機能が優秀で特に設定しなくても綺麗な写真がとれますが、 昔は全部自分で設定しないといけなかったんですよね。
私もせっかくデジ一を使ってるんだから、自分で意図した写真を撮れる様に練習しないと。

写真を撮った後は暫く雑談をして、お互い次の目的地へ向けて出発をしました。

それにしても天気が曇ったままです。
雨もちらほら降ったりやんだりとしているし、大雨にならなければよいのですが。

熊 熊に襲われませんように(-人-)

サロベツ PM4:00過ぎ。
本日一番の見所、「サロベツ原野」へやってきました。

利尻礼文サロベツ国立公園 「利尻礼文サロベツ国立公園」へ到着。
バックに写っている島は「利尻島」です。
今回は利尻島にいく余裕がありませんが、またいつか北海道にきた時には行きたいと思います。

風力発電 風車が沢山。
北海道は広いもんね('▽')

ここらへんの風車はツーラーには人気があるようですが、一般的には自然の景観を損ねてしまうものなので観光地では反対される事が多いみたいです。
騒音・低周波の問題もありますしね・・・
利尻島1

利尻島2 利尻島をバックに写真を撮りましたが、雲が・・・
さっきから雨もポツポツと降っているので、今日はここら辺で終了かな。

初日は予定では17時にはキャンプ場につくように行動するはずでしたが、あまりにも要所要所で立ち止まり写真を撮っていた為、 既に18時過ぎ。 こののまま目的のキャンプ場へいくにはあまりにも時間がかかる為、多少道を引き返すことになりますが近場の兜沼公園キャンプ場へ行くことにしました。

と、ここで大問題が発生。
キャンプ場に向かい始めて10分もしないうちに大雨が降りだし、あたりも一気に真っ暗になってしまいました。
あたりは真っ暗で雨が強すぎて視界が悪い・ナビもほとんど見えずキャンプ場の正確な位置がわからない・路面が滑りやすいと、 悪条件のオンパレード。
「まだあたりもそれ程暗くないし、もうちょっと行動しても大丈夫だろう」なんて甘い考えでいたことを後悔しました・・・
こんな悪条件で走るのは初めてだし、ましてや見知らぬ土地です。
はっきりいって、結構あせっていました。
これ以上雨が強くなる前に早く目的に着かないとという焦りから、視界が悪いのにスピードをあげてしまいました。
しかも見渡しのよい一般道路ではなく、L字・T字路がある農道のような場所です。

これだけの条件がそろえば・・・案の上危険は目前に迫ってました。
直線だと思っていた道が実はL字路で、直線方向には道がありません。
L字路に気づいてすぐブレーキをかけ停止しようとしましたが、 後輪がスリップしてしまいました。
それでもなんとかバランスを保ち道がなくなる直前で止まることができましたが、今までバイクを運転してきた中では一番危険な体験でした。
あと数キロスピードが出てたら・・・
今回無傷でこんな経験ができたのは、ある意味ラッキーでした。

とりあえず、「ロングツーリングは初めてだから、絶対に無茶をしない。」と自分に言い聞かせた事を北海道走行初日から破ってしまった事を反省。 今回のツーリングを楽しく過ごす為にも、本当に無茶だけはしないようにしないといけません。

兜沼公園キャンプ場1 そのあと暫く走り続けて、なんとか兜沼公園キャンプ場へ辿り着きました。
キャンプ場の近くにある民家のおばさんが丁寧に道を教えてくれたおかげです。 本当に助かりました。
兜沼公園キャンプ場2 兜沼公園キャンプ場3
兜沼公園キャンプ場4 まだ雨が降り続いているので、今日はバンガローを借りることにします。(写真は深夜3:00に撮ったものなので雨がやんでます)
こんなどしゃ降りの中テントを組み立てていたら、完成する頃にはテントの中も体も水浸しですしね(笑)
ちなみにバンガローは1,300円、ライダーの持参テントは400円です。

心の中でバイクに一言、「おつかれさま。」
なにせ北海道を一緒に走ってくれる相棒ですからね('▽')
兜沼公園キャンプ場5 兜沼公園キャンプ場6

シャワーは無料ですが、使用できる時間帯は決まっているので注意です。 兜沼公園キャンプ場7 兜沼公園キャンプ場8

最後に、スローシャッターで1枚撮影。
今日は大変な思いもしましたが、非常に充実した一日でした。
明日はどんな1日になるのかな。
バンガローで今日の一日を頭の中で辿っていきながら、眠りにつきました。
兜沼公園キャンプ場9


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